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新鮮な眼

 

これは、姪が撮ってくれた私。

思いっきりブレまくっているが、気に入っている。

かえって、無防備に笑っている笑顔のエッセンスだけが現れている。

なかなかいい顔だな、と思う。

母、つまり姪にとってはおばあちゃん、を撮った写真もとてもいい。

こっちはちゃんとピントが合っていて、笑った目は優しくキラキラしている。

きれいなおばあちゃんだな、と素直に思う。

彼女はこんな顔を見ているんだ。私は、母は、彼女にこんな顔を見せているんだ。

 

姪が赤ちゃんの頃、ベビーカーに乗せて散歩していた時。

  この子の命を私は今預かっている。

  その私を彼女は今信頼しきっている。

そんな思いがうわーっと湧いてきた。

その、どこにも力みがない、1つの命の様子は、やわらかくて美しかった。

子供って、人って、デフォルトでは「信頼」の世界にいるんだ。

 

「子供礼賛」のつもりではないけれど、新鮮な発見や驚きと、忘れていたものを思い出すことを、この若い命はもたらしてくれる。